宝くじに当たった人のその後の人生は幸せ?日本と海外の体験話
宝くじに当たった人と聞くと羨ましくて仕方がありません。
もし自分が3億円とか当たったら一体どうなるのか想像もつきませんが、とにかく欲しいものがたくさん買えそうだなくらいにしか思っていませんでした。
でも宝くじに当たった人のその後の人生を見ると、日本でも海外でも必ずしも幸せな人生を送っているとは限らないのですね。
宝くじが当たったことで仕事を辞め離婚し、好き勝手に生きる事が幸せとは限らないという事です。
自分の身の丈に合った「正しいお金の使い方」というものをしないと、宝くじに当たった人のその後の人生は不幸になってしまうんです。
でも宝くじに当たっても、その大金に惑わされずに自分をしっかり持って生活に潤いをもたらしている人もいます。
幸せになる人と不幸になる人の違いは何なのか?
その辺りも含めて宝くじに当たった人のその後を『日本編』と『海外編』でエピソードをまとめてみました。
宝くじに当たった人のその後の人生【日本編】
宝くじに7億円当選した!
なんて話を聞くと羨ましいって思いますし、私の近くの宝くじ売り場でも年末ジャンボ1等7億円の当選がありました。
そんな時は「自分もそこで買っておけばよかったなぁ」なんて思うワケですが、宝くじに当たった人はその後どんな人生を送っているのか?
日本でのエピソードも楽しい体験から失敗した人生までいろいろあります。
日本で特に目を引いた話は書籍にもなった「ロト6で3億2千万円当てた男の悲劇」ではないでしょうか。
これはドラマ化もされて、とても有名な話になっています。
その内容は38才でバツイチの久慈六郎(仮名)さんがロト6で3億2千万円という大金に当選したが、キャバクラやFXなどで失敗しどんどんとお金を失っていくというお話です。
いろんな人に騙されたり余計な買い物をしたりなどで、結局当選金を4年ほどで使い果たしてしまい、人間不信に陥ってしまう。
結果的に宝くじに当たったことで人生を不幸にしてしまった話ですが、これも周りに自分がお金を持っていたことをバラしてしまう事が原因です。
やっぱり自分が当選したことが他人に知れ渡ってしまうと、何とか騙してお金を取ってやろうとかする人が群がってきちゃうんですね。
また、お金の使い方が急に変わったりするので、明らかにおかしい方向に進んでいってしまいます。
気づいた時にはすでにお金は尽きてしまい、人に対する不信感しか残らなかったなどというのはありそうな話ですよね。
宝くじに当たって不幸になってしまったケース
宝くじに当たった人のその後の人生で、不幸な結果になってしまった人というのは
- 自分が宝くじに当選したことが、周りにバレてしまった。
- お金の催促ばかりが増えた
- 宝くじのお金を使いすぎて生活がおかしくなった。
- 仕事を辞め離婚もしてしまい生活が激変した。
- 投資に失敗した。
など、宝くじに当たったことで普段の生活を変えすぎてしまったことが、不幸への始まりと言っても良いのではないでしょうか。
よく言われるのは「宝くじが当たっても今の生活を変えてはならない。」という事です。
当選した額にもよりますが、100~1000万円くらいの当選だと今後の人生が激変するような金額じゃないですよね。
1000万円とかはかなりの額ですが、これで仕事を辞める、自分で店を出す、投資で食べていく」などの考えになるのは危険です。
1000万円くらいだと、あっという間になくなります。
これまでに小規模でやっていたけど、成功の積み重ねがあったので大きく乗り出すというのならわかりますが、素人同然でビジネスに手を出すため会社を辞めるなんて言うのは不幸への始まりです。
宝くじに当たった人のその後の人生【海外編】
宝くじに当たった人のその後の人生というと、海外での話が非常に豪快だったり、とんでもない結末になったりなど日本以上に波乱万丈の人生を送っている人がいるように感じます。
というのも、アメリカのパワーボールのような宝くじに当選すると、すごいときは数百億円という意味が分からない高額当選をしますよね。
だから額がでかすぎて実感がわきません。
そしてそのニュースは日本でも報じられることが多いですが、当選した人の名前も一緒に放送されますよね。
これは宝くじの当選金の受け取り条件に、名前や住所を明かすことが決められているからニュースでも報じられるわけです。
となると、日本のように宝くじが当たったことは隠すことができません。
だから必然的にいろんな企業や団体からの寄付の願いが殺到するわけです。(海外の宝くじがすべて公表ではありません)
そして寄付をしないと、地域の人をはじめ世界中から妬みや噂などが飛び交い殺されてしまうくらいの勢いになる事もあるようですね。
だから宝くじに当選した人は教会や慈善団体などには必ずと言っていいほど寄付をするんだとか。
まずはここから始まって、その後どのようにお金を活用していくのかがポイントです。
宝くじに当選したことは周知の事実なので、寄付を求める団体以外にも、親戚や近所の住民、友人やはたまた見知らぬ人までもがお金の無心にやってくるようです。
とにかく心が休まる時がなくなるという話をよく聞きます。
まずは周囲にさらされる不幸という事に耐えれないと、宝くじが当たっても素直に喜べないんです。
海外での宝くじ当選後の不幸話
日本では信じられないような事が海外では平気で起こったりします。
いくつか不幸な話を紹介しようと思いますが、その内の一つ、2002年12月にアメリカのパワーボールで当時の最高当選額31,490万ドル(約363億円)に当選したJack Whittaker(ジャック・ウィテカー)さんの話です。
ウィテカーさんの当選は瞬く間に報じられ、取材陣が押し寄せてきました。
そして当選額の10%を教会に寄付したり、1400万ドルをジャックウィテカー基金設立に寄付し地域の子供たちや貧困層のために慈善活動を行っていました。
当選金をしっかりと地域のために役立てていたのですが、その後は泥棒に狙われたり、車上荒らしにあったり、借金の催促もすごかったようです。
また孫娘の彼が薬物の使用で死んでいたり、その3か月後に孫娘も薬物の過剰摂取で死亡したようです。
2009年には42歳の娘も遺体となって発見されたようです。
ウィテカー自身の生活も荒れに荒れ、飲酒や暴行、離婚や逮捕、宝くじ当選後、約460件もの訴訟に巻き込まれたり窃盗、強盗に遭ったりなどさんざんな生活だったと語っています。
ウィテカーはその後宝くじ当選金をすべて使い果たしましたが、
「悪夢の5年間だった」「あんなチケット破り捨てておけばよかった」
と、高額当選がすべての不幸の始まりだったと言葉を残しています。
まるで絵にかいたような転落人生の不幸な話ですが、お金があることでいらない苦労が舞い込んできたり、麻薬に手を染めたり、人間不信に陥ったりなど、ダメなことが重なってしまったのですね。
ビリー・ボブハレルJrの転落人生
1997年に3100万ドル(約35億円)に当選したBillie Bob Harrel, Jr.(ビリー・ボブ・ハレル・ジュニア)の不幸な人生です。
経済的に厳しい低賃金の仕事をしていた彼は、妻と3人の子供いましたがその日を暮らすのにやっとの状態でした。
そこに宝くじで大金が当たり、仕事を辞めてハワイへと移住します。
そしてお金を使い車や豪邸を買いあさり、親戚にもお金をばらまき慈善団体にも寄付をたくさんしたようです。
そんなお金の使い方をしていたため、寄付や融資の電話がひっきりなしにかかっていたようで、不審な電話が四六時中かかってきて何度も番号を変えたようです。
そして1年以内には妻のバーバラと離婚し、当選からわずか2年も経たないうちにすべて使い切ったようです。
挙句の果てに1999年5月22日に自宅で自殺しましたが、死ぬ間際にファイナンシャルプランナーには「当選したことが自分の人生の中で最も最悪なことだ」と語っていたようです。
2年も経たず使いきってしまうのもすごいですが、それにしても制御が全く効かないのでしょうか。
ハワイに移住するくらいで留めておけば、何不自由なく生活できていたように思います。
大きなお金で寄付をするというのは良い行いですが、目立ちすぎると我も我もといろんなところから催促が来るんですね。
もし宝くじに当たっても、ひっそりと寄付するくらいがいいんでしょうかね。
海外での宝くじ当選後の使い道で良かった例
海外では宝くじに当たってその後の人生が不幸になった話が多いですが、もちろん普通にいい使い道をして幸せな人生を送っている方もいます。
マーク・ヒル(Mark Hill)さんと妻のシンディさんは、アメリカのパワーボールで2億9375万ドル(約267億円)を手に入れました。
子供の大学の資金や旅行などにも充てる予定もあったようですが、故郷のために使うという事で野球場や消防署の施設の充実、教育関係などに使ってもらうためにお金を使ったそうです。
その時のシンディさんのインタビューには「神様が私たちを当選させた事には意味がある。だから、当選金は正しいことに使うべきだ」とコメントを残したそうですね。
そして故郷の設備が充実し、より良い街づくりのために有意義にお金が使われたと報じています。
これはみんなが幸せになり、しかも有意義に正しい方向にお金が使えた例ではないでしょうか。
日本では最大でも10億円くらいなので267億円とはすごいですよね。
「寄付をしてえらいな。」というのは口では簡単に言えますが、実際に自分がその立場になったらどうするか?
ちょっと考えさせられますが、麻薬とか自殺とか殺されるとか、物騒なことをに比べたらこちらの方が全然平和ですね。
宝くじに当たった人のその後の人生は幸せ?
宝くじに当たった人のその後の人生を見ていると、なにか不幸な話に目が行きがちですが、きちっと計画を立てて宝くじの当せん金を有効に使っている人もいます。
すべての人に当てはまるわけではないですが、現状に大きな不満が無いのに、宝くじが当たったからと言って仕事をしなくなったりすると、あとで後悔している人が多いです。
宝くじに当たった人でも、仕事も辞めず普通の暮らしをしながら幸せな人生を送っている日本人もたくさんいます。
宝くじの当せん金にすべて頼るのではなく、今までの仕事を続けながら生活も大きく変えず、少しだけ潤いをもたらすような生活が送れる計画を立てていくと良いと思います。
宝くじの当選金の額にもよりますが、住宅ローンや教育費など必要なお金に充てるとかなり宝くじのお金を有効に活用できますね。
宝くじの当選金の使い道で多いのは、
- 貯蓄:43.6%(464人)
- 借入金の返済:15.6%(166人)
- 車の購入:14.6%(155人)
- 土地・住宅の改築や購入:14.6%(155人)
- 旅行:14.2%(151人)
- 家族サービス・親孝行:13.9%(148人)
- 子どもの教育・養育費:10.0%(106人)
- 趣味の充実:7.1%(76人)
などと続いていきますが、半数以上が貯蓄や借入れ金の返済に充てています。
何ともまあ日本人らしい使い道ですが、少なくとも当たる前より不幸にはならなさそうですよね。
宝くじの当選金で幸せになった使い道
宝くじに当たった人がその後どんなことに使ったのか、そしてどのように幸せになっていたのか?
宝くじに当たった人のお金の使い道には
- 会社の規模を大きくするために、宝くじの当選金を使って新しい機械を導入した。
- 良い環境の家に引っ越しをして生活を充実させた。
- 結婚資金にあてた
- ペットが飼えるようになった
- 閉めようと思っていたお店を続けられるようになった
- 親の介護の費用にあてた
- 子供の夢のための費用に使った
など、非常に有意義に使われているケースもたくさんあります。
宝くじが当たったら豪遊するとか、車や時計を買いまくるなど妄想はしますが、やはり自分にとって本当に必要な事に使うというのが真っ先に来るようですね。
そのうえで余ったお金を貯蓄や遊びに使うというケースが多いように感じました。
宝くじの高額当選があっても、自分を見失わないでしっかりと目的のある使い方をすれば、幸せな生活が送れるんです。
銀行側でのカウンセラーがある
宝くじに1億円以上の高額当選した人には、銀行側から3ヶ月後あたりに無料で当選者を対象にした相談会というものがあるようです。
そこで当選後の悩みに対して相談に乗ってくれるようですが、実際に大金を得て何にお金を使ったかとか、仕事を辞めたりして生活が激変していないかなど相談に乗ってくれるとのこと。
やはり急な大金が入ると、車を買ったり家を買ったりする人も多いようですが、会社を辞めたり離婚したりなど生活が変わりすぎて人生が狂いだす人もいるようなので、そういった事にならないような話をするんだとか。
こういうカウンセリングも、宝くじに当たった人のその後の人生が不幸にならないためには必要なんですね。
あとがき
宝くじに当たった人のその後の人生は、日本と海外でどんな話があるのか。
使い道はどうしているのかなどまとめました。
日本でも海外でも同じですが、宝くじの当選で普段の生活を変えてしまうと破滅に向かう傾向が強いように思います。
目立つ行動は周囲の妬みや嫉妬も大きくなるし、仕事を辞めたり離婚するというのも人間関係を終わらせてしまいます。
日本では貯蓄することやローンの返済など、堅実な使い方で破滅までには至らない人が多い印象です。
ただ、海外のように寄付をして誰かのために使うというよりかは、近い身内の人間に話して分配するといった方が多いですね。
海外では金額の大きさもありますし、何より名前が公表されてしまうというのが大きいでしょう。
寄付を頼まれれば断りにくい風潮もありますし、日本に比べて当選を隠すというのは難しそうですね。
海外はちょっとしんどそうですが、日本だとなんにせよ宝くじが当たるのって羨ましいですね。