宝くじは何歳から買える?年齢制限で18歳未満の未成年が購入すると?
宝くじは何歳から買えるのか?
中学生や高校生が制服で買いに行った場合、おそらくお店では断られると思います。
だから「18歳未満の未成年だと宝くじは買えないのかな?」と思いますが、実は、宝くじには競馬やパチンコのように年齢制限がありません。
ですので、宝くじは何歳からでも買えるんです。
しかし、法律上可能でも小学生や中学生の義務教育を受けている子供が宝くじを買って遊んでるなんて、道徳的な問題がありますよね。
この宝くじを買う年齢について、未成年が買うときや18歳未満の子供が宝くじを買って、それが高額当選してしまったらどうなるのかなど、「宝くじと年齢」についてまとめました。
また、「totoのサッカーくじ」は話が変わってくるので、その辺りにも触れていきます。
宝くじは何歳から買える?
宝くじは何歳から買えるのかというと、最初に言ったように宝くじの購入には年齢制限がありません。
ですので、極端な話、小学生が買っても大丈夫という話になります。
いっぽうで競馬やパチンコ、競輪や競艇など、公営ギャンブルは未成年の購入ができないように年齢制限がされていますよね。(*未成年者とは満20歳に達しない者(満19歳以下)のこと。)
でも、普通に考えて宝くじのような遊びには年齢制限がかけられても良いように思うのですが、いったいどうしてなのか?
宝くじには「当せん金付証票法」があり、そこに年齢制限の記載がありません。そのため宝くじは何歳からでも買えるという考え。(*2019年時)
年齢制限がないので、18歳未満の未成年の中学生でも宝くじを買うことはできるんです。
でも、実際には高校生でも宝くじを買いに行ったら断られる売り場がほとんどでしょう。
これは店側による自主規制によって、18歳未満の購入をストップさせているものだと思います。
ここまでは宝くじ(ジャンボやロト系、ナンバーズ系やスクラッチなど)についての話ですが、サッカーくじと呼ばれる「toto系」は全く話が変わります。
totoやBIGは年齢制限が明確にある
宝くじは年齢制限の法律の記載がないため、高校生が買っても違反にはなりません。
しかし、totoやBigなどの「サッカーくじ(スポーツ振興くじ)」は別で、宝くじと扱いが違います。
スポーツ振興投票の実施等に関する法律
第三章:スポーツ振興投票の実施
第九条:十九歳に満たない者は、スポーツ振興投票券を購入し、又は譲り受けてはならない。
つまりtotoやBigなどは19歳未満の購入はできないように年齢制限がかけられています。(2019年時)
宝くじと同じ売り場で販売されていることが多いtotoですが、こちらは本当に無理なので未成年者は気を付けてください。
宝くじの購入に年齢制限されるのはどうして?
法律上では宝くじは何歳からでも買えるのに、売り場では年齢制限して販売してくれないのはどうしてなのか?
いろんな見方があると思いますが、一般的に考えて「子供が宝くじにハマっている姿」を親が喜ぶでしょうか?
また「宝くじを買っている子供の姿」を地域の人が見て、健全だと思うでしょうか?
宝くじはスクラッチでも200円しますし、高いものは300円以上かかります。
子供のお金で300円というのはかなり高額ですし、親にとってもあまり良いものではありませんよね。
だから売り場では自主規制をして未成年には販売しないところが多いですし、今のご時世で未成年に宝くじを販売している姿が動画などでアップされたら、瞬く間に広がって問題視されるでしょう。
学校でも対策されたり、親の間でも話が回ると思います。
宝くじ売り場も商売なので、お店に悪評がつくと一気に広まり経営が成り立たなくなる危険もあります。
スーパーの一体型などの売り場だと、撤退させられる危険だってありますよね。
だから自主規制をして未成年者には売らないようにするのが、店側も自衛となるわけです。
もし、未成年が宝くじを購入しに行ったら?
では、もし宝くじを18歳未満の未成年である高校生や中学生が買いに行ったらどうなるのか?
実際にその様子の動画があります。
【スクラッチを買おうとする高校生】
制服を着て買いに行くとすぐにわかるので、自主規制のため断られることが多いでしょう。
私服でも見た目で未成年だとわかると買えないと思います。
でも、私服で見た目が未成年だとわからない場合、普通に販売してくれることもあると思います。
ただ、法律上では買う側も売る側も違反はしていないし、自主規制があるとはいえ年齢がわからないケースはどうしてもあると思います。
そういう場合は販売されることもあると思いますが、
ただ!
未成年なのに宝くじを買って、それが1等〇億円など高額当選に当たってしまったらどうなるのか?
ここが非常に大きな問題となってくるのです。
宝くじに未成年が当選したらどうなる?
宝くじを未成年が購入し当選した場合のことを考えてみましょう。
もし当選した額が1万円だとしたら、普通にどこの売り場でも換金することができます。
購入時に未成年だと売り場の人がわからなかったのなら、そのまま換金できる可能性は高いです。
そして、1つのクジで5万円以下の当選だった場合、「5万円マーク」のある宝くじ売り場で換金ができます。
こちらも通常の換金と同じですが、金額によって換金できる場所が変わってきます。
1当せん金が5万円を超える場合、それは高額当選となり売り場での換金はできません。
お金を受け取るには、全国のみずほ銀行本支店に行って換金してもらう必要があります。
その換金の際にも当選金の額の大きさによって段階があり、
1当せん金が5万円を超える
すべてみずほ銀行本支店での換金となり、宝くじの裏面の氏名と住所の記入が必要になります。
50万円以上:本人証明ができる運転免許証や保険証などが必要になります。
100万円を超える場合:本人証明と印鑑の持参が必要(場合によっては1週間ほど準備に日数がかかる。)
このように、銀行ではいくつか手続きが必要となるんです。
しかし、ここで未成年者が当選金を受け取る場合、
という法律が絡んでくるため、保護者による同意が必要となってきます。
保護者による未成年者の財産管理
高額当選となると、みずほ銀行本支店での換金となりますが、この時に身分証明書などの提出を求められます。
そうなった時に未成年者であった場合、法律上問題ないように思いますが、実は保護者による財産管理の民放が絡んできます。
民法第824条には、
ただし、その子の行為を目的とする債務を生ずべき場合には、本人の同意を得なければならない。
民法では親が子供の財産を管理する義務があります。
ですので、みずほ銀行側も当選金を未成年者に渡すことができません。
保護者がしっかりと子供の財産を管理できるように見守らなくてはならないんです。
この時点で親に宝くじを買ったことがバレます。
ですので、未成年者が宝くじを買って〇億円当てたとしても、親にバレず受け取ることは不可能です。
高額当選なのでもちろん親も嬉しいでしょうが、親が学費や生活費に回したりするのかもしれません。
しっかりと成人した後で通帳を渡されることになるかもしれません。
未成年者が宝くじを購入したら、当選金の受け取りはどうなるのかという所まで考えると、だいたいこのような流れになるんじゃないかと思います。
あまりにも高額当選になってしまうと「親にバレずに小遣いを増やすなんてことはできないんだな~。」と思っておいてください。
宝くじを未成年が購入するためには?
一応ですが宝くじは何歳からでも買えるので、どうしても高校生など未成年者が宝くじを買いたいときはどうすればいいのか?
まず簡単なのは「親と一緒に買いに行くこと」で、親が目の前にいればおそらく販売してくれると思います。
ただ、あまり教育上子供に宝くじを買わせるというのは良くないですよね。
また「当せん金付証票法」の年齢制限に関する事を引き合いに出して売ってくれといっても、未成年者には販売できないと言われるんじゃないでしょうか。
というのも、子供が一人でお菓子を買ったりすることはあると思いますが、実は本来は未成年者の売買には民法の定めがあり親権者の同意が必要です。
ただ、それは現実的ではないので暗黙の了解で親の同意がある物として販売しています。
宝くじの購入も親の同意があれば販売してくれるかもしれませんが、その証明のために電話するのか?同意書を持ってくるのか?
面倒なことになりそうですね。
何十年も前はスクラッチなどを購入している子供もいましたが、今では自主規制もありそういった姿はほとんど見ないでしょう。
宝くじの購入に年齢制限はありませんが、未成年者が購入するのは控えた方がいいでしょうね。
考え方も人によると思いますが、18歳や19歳というのは購入して問題ないのかどうか難しい期間かもしれません。
あとがき
宝くじは何歳から買えるのか気になっていた人も多いと思います。
でも実は年齢制限はなく、学生でも購入が可能だったわけです。
とはいえ、小学生や中学生が宝くじにハマるなんて道徳的にもあまりいいものとは言えないので、自主規制している売り場も多いんですね。
特に年齢制限はないですが、せめて高校卒業、18歳以上になってからなど節度をもって宝くじを楽しんで欲しいと思います。