宝くじが当たったらどうする?お金の使い道やその後の仕事は?
宝くじに当たったらどうするか。
自分にいきなり数億円の当選金が入ってきたら、お金の使い道についてとても悩むと思います。
ただ、お金の使い道だけではなく、受け取りをどうするのかというところから始まって、
誰かに分配するのか?口座をどう分けるのか?
なども考えないといけません。
そして宝くじが当たったその後、仕事を辞めたり離婚の問題について考える人もいるでしょう。
宝くじの高額当選金をどのように運用していくのか、不幸にならないための将来設計について考えていきましょう。
宝くじが当たったらどうする?
私も何年も宝くじを買い続けていますが、100万円とかの高額当選はしたことがありません。
だからいつも「宝くじに当たったらどうするかな~。」といった夢を膨らませて、新しい車が欲しいなとか、旅行に行きたいなとか妄想してます。
でも、実際に宝くじに当たったらどうするのか?
本当に宝くじの1等に当たった人はどんな行動に出るんだろうか?
実際に高額当選でお金を手にした人しかわからない苦悩がありますが、とにかくまずは買い物をするという方が多いですね。
- 家を買う
- 車を買う
- 時計を買う
買い物という使い道は非常に王道だと思いますし、私も宝くじに当たったらどうするか考えますが、まず欲しい物を買うでしょう。
他にも、旅行したりお金を貯金しておこうなど考えると思います。
ただ、そういう楽しみの部分というのは、
まだ高額当選していないときの話で、夢を膨らませ楽しい妄想をしているとき。
実際に数億円など大金を手にした人は、
- 高額当選したことを家族にも話すのか?
- 分配するとすれば分け前はどうするのか?
- お金はどこに預けたらいいんだろうか?
- お金の運用とかしないといけないのか?
- 仕事はどうしよう?
など、最初は当たった時の興奮が高いですが、少しずつ冷静になってくると「このお金をどうしよう」と不安が襲ってきます。
では、宝くじが当たったら具体的にどうすればいいのか?
宝くじに当たった人が渡される「その日から読む本」を参考に順番に見ていきましょう。
当選金の扱いについて
当選金が数百万円とかでも銀行から降ろして持ち歩くのが怖いですが、数千万~数億円となると、さすがに持ち歩くのは危険ですよね。
銀行から出たとたん襲われるような事件も多いですし、当選したお金は銀行の口座に振り込みしておくようにするのが一番です。
だからまずは何も考えずに受け取るのではなくて、どのように受け取るべきなのかをしっかりと考える必要があります。
- どこの銀行口座に預けるのか?
- ペイオフ制度を考えて複数の口座を作る必要があるのか?
- 家族で分配するとき
何か買い物をするとか旅行に行くとかの前に、まずは当選金の受け取りをしないと始まりませんよね。
そこで最初が一番肝心になります。
特に
- 家族に分配すると考えている人
- 共同購入したので山分けする人
この場合、慎重に行ってください。
何も考えず1つの口座に数億円全額入れてしまったりすると、分配するときに贈与税がかかる可能性があるんです。
仮にあなたが1億円当たって親に5000万円渡すとしましょう。
するとその5000万円に対して贈与税が発生し2000万円以上取られる可能性があります。
そんな馬鹿らしいことはないですよね。
だから贈与税対策としては、はじめからどのように分配するのかを決めて置き、宝くじの当せん金の受け取りを複数の口座に分けて振り込んでもらうのです。
そうすればこれは贈与ではなく、「宝くじ当選金の振込先を複数に分けただけ」という扱いになり贈与税はかかりません。
- 初めに複数の口座に分けて振り込むか。
- 1つの口座に振り込んであとからお金を分けるか。
この違いだけで税金が大きくのしかかってくるので、絶対に覚えておいて損はありません。
また、子供に遺産として残してあげるときも相続税がかかってくるので、そういう将来的なことも考えると複数の口座に分けておくことが賢明なのかもしれませんね。
宝くじが当たったら使い道は?
宝くじが当たったらお金の使い道というのをざっくりとでも決めておくと、有意義な使い方ができると思います。
まず一番大切なのは、借金やローンの返済に充てる事。
いきなり散財してしまってお金が無くなり、でもまだローンや借金は残ったままなんて信じられません。
まずはお金のマイナス面をキレイにフラットにして、その上でプラスになるような使い道を考えていくのが賢い当選金の使い方です。
そして貯蓄しておく分と使うお金をしっかりと分けて使い道を考える事です。
お金の使い道を決めるうえで、
- 何のためにお金を残すか
- 住宅・教育・老後で必要なお金はいくらなのか
- 残したお金の運用法
- 運用におけるリスクとリターンを自分のはかりにかける
- もしもの時のために遺言状を作る
- 運用法を決定する前に、専門家のアドバイスをうける
- 最終決定は自分の責任で行う
- 運用法は定期的に見なおす
宝くじに当たった人が渡される「その日から読む本」にはこのような項目もありますが、将来のこともしっかりと考えた上で使い道を決めたいですよね。
宝くじ当選金の失敗した使い道
宝くじ高額当選者がお金を使い果たしたという「失敗した使い道」で特によく聞くのが、
- 株やFXで損をした
- ギャンブルで損をした
- 投資に失敗した
という話です。
大金が転がり込んできたので、これを元手にもっと増やしてやろうという心理が働くのですが、素人が手を出して成功するほど投資は簡単ではないという事です。
まだこれまでに株やFXの知識があり、それなりに成功してきた人が投資するならわかりますが、大金が手に入って
「少しくらい失っても大したことない」
と、心が大きくなってしまうと危険です。
素人がこのケースで自分も増やせると思って挑むと、たいがい失敗して数千万円以上失っていますね。
ギャンブルも同じです。
大金があるから無理に増やそうとすると、逆に失ってしまうケースも多いので確信がないなら止めておきましょう。
宝くじ当選金の使い道ランキング
宝くじに当たったらどうするのか、その使い道で最も多いのは何なのか?
そのランキングをアンケートで取った結果があります。
これは1,000万円以上の高額当選者を対象にしたものですが、
- 貯蓄:43.6%(464人)
- 借入金の返済:15.6%(166人)
- 車の購入:14.6%(155人)
- 土地・住宅の改築や購入:14.6%(155人)
- 旅行:14.2%(151人)
- 家族サービス・親孝行:13.9%(148人)
- 子どもの教育・養育費:10.0%(106人)
- 趣味の充実:7.1%(76人)
- 投資:4.7%(50人)
- 仕事・事業の資金:3.2%(34人)
- 習い事や勉強 :1.9%(20人)
- ブランド品の購入:1.8%(19人)
- 寄付等社会貢献:1.8%(19人)
- 結婚資金:1.5%(16人)
- 美容(エステや化粧品等):1.4%(15人)
- 退職する:0.4%(4人)
- 海外へ移住:0.0%(0人)
- その他:12.4%(132人)
- 無回答:3.2%(34人)
合計1,764人
参照:宝くじ当せん者レポート当せんについて
https://www.takarakuji-official.jp/data/004.html
やはりと言いますか、日本人だと貯蓄に回すという方がほとんどですよね。
将来の不安は常に消えないので、お金があるというだけで安心感が違います。
そして借入金の返済という事で、借金やローンの返済をしてキレイな状態にするという、お金の使い道でも賢い選択がされています。
半数以上はこの時点でいるわけですが、その他に使い道としては車や土地の購入、旅行や趣味、教育費など、わりとしっかりと使い道の設計をしている方が多いような印象です。
100万円くらいだったら車買って終わりとかですが、1000万円以上となるとやはり使い道も堅実なことが多くなってきますね。
宝くじが当たった場合あなたは仕事する?
「宝くじに当たったら仕事なんか今すぐ辞めるんだけどなあ…。」
そんなふうに考える人も多いでしょう。
毎日上司からチクチク言われ、部下からの要望や突き上げも激しく、毎日残業続きで帰りも遅いくせに給料は大したものでもない。
そんな状況でいつも会社を辞めたいと思っていた所に、宝くじで大金が転がり込んできたら「仕事なんかいつでも辞めてやる」と考えたくなるのは当然だと思います。
ただ、
- 本当に今の仕事に耐えられない。
- 次にやりたいビジョンがハッキリしている。
- 宝くじの当せん金に頼りっきりになるような生活はしない。
というのであれば、仕事を辞めるのもアリだと思います。
自分の中で明確な夢があって、
「いつかお金をためてこういう店をオープンしたいと考えていた」とか、「地元に帰って地域に貢献したいと考えていた。」
などの考えがあったのなら将来設計がしっかりとされていて、宝くじの高額当選をキッカケに次のステップに移れるので大丈夫だと思います。
でも、
- 今の仕事はなんとなくダルイから。
- お金が入ったし働かなくてもいいし。
- チマチマ仕事なんかしてられない。
こんな考えなら仕事は辞めない方がいいでしょう。
宝くじに当たったことでお金の心配はなくなるかもしれませんが、仕事を辞めるという事は人間関係が結構減ります。
それが楽だと感じる人は良いかもしれませんが、独身で特に友達もたくさんおらず遊び方もそんなにわからない、趣味も特に大きなものがない。
となると、今まで仕事をしていた時間がポッカリと空きます。
最初のうちはまだ良いかもしれませんが、それが徐々に時間が経つと、
- 本当に自分はこのままでいいんだろうか?
- 人としてダメな人間になっているんじゃないだろうか?
- お金があるだけで幸せを感じない。
- 毎日が退屈。
- お金があってもやりたい事はだいたいやってしまった。
など、不安感が襲ってきます。
また、会社勤めもしていないのにあの人はどうやって生活してるんだ?など世間体もあったりしますよね。
宝くじに当たったら仕事を辞めるという選択肢もありますが、しっかりと人生にやりがいを見つけたり、仕事を辞めることで孤立したりしないような設計をしっかりとすることも大切でしょう。
「大きな理由もなく、ダルイから仕事を辞める」という事は絶対にしないでください!
そんな仕事に関することですが、仕事も自分から辞めたのか、辞めざるを得なかったのかなど少しケースも変わるようです。
宝くじが当たり自分から仕事を辞めた
これは先ほどのように、ブラック企業や職場への不満から、自分でやめようと思って辞めたケースです。
将来のビジョンや生活への不安がない、次の就職先がある、もっとやりたい事や挑戦したいことがあるなら、宝くじの当選は大きな後押しになると思います。
それで仕事を辞めて後悔しないなら、それは正しい選択と言えるんじゃないでしょうか。
仕事は辞めたくなかった
宝くじが当たったことを会社の人や周囲に話してしまうと、周りからの反応がお金の話ばかりになったり、すぐにおごらされるなど自分への扱いが変わってくるようです。
上司からも「そんなにお金があったら仕事もやる気なくなるよな」など、ミスしたことでイヤミを言われるようになったり、仕事場が居づらい環境になってしまうことも多いようですね。
結局、仕事を辞めたくないのに辞めざるを得ないような状況を作ってしまうこともあります。
今の仕事を辞める大きな理由がない場合は、特に辞めずに続けた方があなたにとってプラスに働くと思います。
宝くじが当たったからと言って、明確な目標もない限り生活を激変させるのは良くないでしょうね。
宝くじが当たったら離婚する?
宝くじが当たったら離婚するというような人も多いかもしれません。
パートナーに対して不満があるけど、別れたら子供の養育費を払わないといけないとか、老後の心配とかお金の面で不安があって別れられない人も多いですよね。
でも、宝くじでまとまったお金が入ったら、気兼ねなく離婚できるという夫婦もあると思います。
離婚するかしないかは夫婦間の問題なので、どちらが良いのか正しい判断は自分でしなくてはいけません。
宝くじに当たったら離婚したいかどうか?
というのは多そうに思えますが、アンケート調査を行って調べた結果を載せてくれてる記事もあります。
そこでは宝くじに当たったら離婚するかと答えた人が「15%ほど」だったようですね。
思ったよりも多くない印象ですが、単純に今の夫婦関係に不満がないのなら離婚の必要はありません。
また、多少の不満があるだけで即離婚ともなりませんし、子供や周りの家族、世間体などいろいろあるし、宝くじが当たったからと言っても、よっぽどの事が無いと離婚には至らないのですね。
宝くじが当たったら寄付する?
アメリカなどでは宝くじに当たったら寄付をするという人も多いようです。
というのも、海外では誰がいくら当選したかってニュースにもなりますよね。
日本でも「アメリカのパワーボールで史上最高額●●●億円に当選!」なんてニュースが飛び込んでくるくらいですから、現地では大変なんだそうです。
とにかく周りの教会や慈善団体、地域からの寄付のお願いが後を絶たないようで、周りからの妬みなどを避ける意味でも、寄付しないと身の危険にさらされる雰囲気になるようです。
こういう高額当選では、受け取りの条件に身分を明かすことが必要となるためニュースにもなるんですね。
日本のように誰が当たったかわからないような場合だと、寄付のプレッシャーはここまでありませんが、どこから漏れたのか寄付の催促の連絡もあるようです。
先ほどの「宝くじの使い道ランキング」にも、
こうありますが、日本ではなかなか寄付をするという考えには至らないでしょう。
募金程度ならあるかもしれませんが、そもそも宝くじの収益金の中に地方自治体への収益が40%も入っているので、これでも十分とられているんじゃないかと思います。
仕事や離婚などの話をしたように、自分やその周りの環境や人間関係で精いっぱいなのに、寄付という考えまでには至らないですね。
宝くじが当たったらお金の運用はどうする?
宝くじが当たったらお金の運用をして増やそうと考える人も多いと思います。
本当に簡単な事なら定期預金とかもありますが、今のご時世では利子もそれほど見込めません。
そういう意味でもファイナンシャルプランナーに相談するなどは一つの選択肢になるでしょう。
お金を貯めるだけでも安心感はありますが、投資するというのも必要なことかもしれませんね。
ただ「宝くじに当たったから投資しないといけない」というわけでもないと思います。
投資したから必ずお金が増えるというわけでもないし、株やFX、マンション経営に乗り出して失敗した方もかなり多いです。
だからいきなり当選金をたくさんかけて勝負するのではなく、じっくりと勉強しながら、余剰資金で挑戦される方が良いと思います。
投資するにも勉強は必要で、知識がないとすぐに損して終わりになります。
だから勉強する気がない、しっかりと投資で成功させるという意思がないなら、定期預金とかにしておいた方が良いと思います。
あとがき
宝くじが当たったらどうするのか、お金の使い道についてまとめてみましたがいろいろと難しいですよね。
ただ、仕事を辞めるとか離婚とかは軽はずみに行わない方が良いと思います。
宝くじが当たったら最初は興奮状態でいろんなことをやってみたいと頭に浮かびますが、冷静になって落ち着いて、当選金をどう使うべきかじっくり考えてください。
そして今の生活を無理に変えようとはせず、お金があることで何ができるのかを明確にしていきたいですね。